[Salesforce] システム管理者以外の標準ユーザに、部分的に管理者権限を持たせることはできますか?
システム管理者ライセンス以外のユーザに、特定のユーザグループおよびオブジェクトなど、対象を限定した管理者権限を持たせることは可能ですか?
「代理管理者」を設定することで可能になります。
代理管理者とは、下記の「特定のユーザおよびオブジェクト」を部分的に管理する権限を、システム管理者から委譲を受けたユーザのことです。
- 指定したロールおよび下位ロールに属するユーザの管理
- ユーザを新規作成し、許可された特定ロールに割り当てる
- 特定ロールに属するユーザの登録情報を変更する
- 特定ロールに属するユーザを無効化する
- 特定ロールに属するユーザのパスワードをリセットする
- 特定ロールに属するユーザに管理者として代理ログインする
- 特定ロールに属するユーザに、許可されたユーザプロファイルを割り当てる
- 特定ロールに属するユーザに、許可された権限セットを割り当てる
- 特定ロールに属するユーザを、許可されたユーザグループに登録する
- 指定したカスタムオブジェクトの編集
- カスタムオブジェクトに新規項目を追加する
- カスタムオブジェクトの項目を編集、削除する
- カスタムオブジェクトの主キー項目を属性変更する(テキスト / 自動採番)
- カスタムオブジェクトのページレイアウトを作成およびカスタマイズする
- カスタムオブジェクトの入力規則を設定する
代理管理者は、次のように設定します。
* 代理管理グループを作成する
* 代理管理グループに、対象となるユーザロール、もしくはカスタムオブジェクトを割り当てる
- ユーザロールを割り当てた場合は、必要に応じてプロファイル、権限セット、公開グループも割り当てる
* 代理管理グループに、権限を委譲するユーザを追加する
代理管理者には、以下の権限は委譲することができません。通常のシステム管理者権限を持ったユーザにて行う必要があります。
- 標準オブジェクト(取引先、取引先責任者、ケース、商談など)の代理管理権限
- オブジェクトリレーションの管理(主従/参照項目の作成および変更)
- 代理管理権限を持たないオブジェクトを参照するクロスオブジェクト数式項目の作成
(参照先に対して代理管理権限を委譲すれば作成可能) - 代理管理設定自体の管理
組織に対して全権管理権限を持つ、いわゆる通常のシステム管理者は、Salesforce ライセンスのユーザ以外は割り当てができませんが、代理管理者には、Salesforce Platform ライセンス(Lightning Force 100 や Force.com App Subscription など)のユーザを割り当てることができます。
以下の Salesforce 公式ヘルプも併せてご参照ください。
管理任務の委任
https://help.salesforce.com/articleView?id=admin_delegate.htm&type=5
代理管理者の定義
https://help.salesforce.com/articleView?id=delegating_user_administration.htm&type=5
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