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[Salesforce] 「データローダ」と「インポートウィザード」の使い分け

Salesforce には、インポートの方法が二つあります。

* インポートウィザード

* データローダ

それぞれの特徴と、どのように使い分けるかを教えてください。

 

それぞれの相違点と特徴を以下に記します。

<インポートウィザード>

__________.png

 

 

<データローダ>

______.png

 

【プログラムの使用方法】

データローダは、コンピュータにインストールして使用する外部アプリケーションプログラムです。
インストールするためには、当該コンピュータの管理者権限が必要です。
社内ネットワーク環境で使用するには、プロキシサーバーのパラメータ設定が必要な場合があります。

インポートウィザードは、Salesforce の Web インターフェース上からアクセスします。
Salesforce 対応ブラウザがあれば追加設定なしに使用できます。

 

【インターフェース言語】

データローダのメニューは英語表記です。
オブジェクトや項目の名前表記は、システム上の表記(「API 参照名」と呼ばれる英数字表記)と、ログインユーザの設定言語(これをご覧の方は恐らく日本語かと存じます)に基づいた「表示ラベル」が併記されます。

インポートウィザードは、Salesforce 画面と一体化しているため、ログインユーザの設定言語で表記されます。

 

【レコード数の制限】

インポートウィザードは 50,000 件が上限です。

データローダは 5,000,000 件が上限です。手動操作の場合は「ほぼ制限なし」と認識いただいて結構です。

 

【使用できるユーザ権限】

データローダを使用するには、原則としてシステム管理者プロファイルが必要です。
システム管理者以外が使用するには、カスタムプロファイルまたは権限セットで「すべてのデータの変更」権限を付与する必要があります。
(上記権限がないと、管理者設定メニューにデータローダのインストーラをダウンロードするリンクが表示されません)

インポートウィザードは、システム管理者でも標準ユーザでも使用できます。
標準ユーザが使用する場合は、デフォルト設定では「自分が所有者となる取引先と取引先責任者のインポート」に限定されますが、カスタムプロファイルや権限セットの付与によって、リードやカスタムオブジェクトのインポートも可能になります。

 

【取引先と取引先責任者のインポート】

データローダを使用したインポート(=[Insert])は、いかなる場合でも「一オブジェクトごと」行うことになり、取引先と取引先責任者をインポートする場合でも、まず取引先をインポートして、そのあとで取引先責任者をインポートする必要があります。

インポートウィザードについては、取引先と取引先責任者に限っては、単一の Excel CSV ファイルから一回のインポート作業で同時に登録することが可能です。
(取引先と取引先責任者以外については、主従関係リレーションにおいても、オブジェクトごとにインポートを行う必要があります)

 

【サポートされるオブジェクト】

インポートウィザードの場合は、取引先と取引先責任者、リード、キャンペーン、ソリューション、ユーザが作成したカスタムオブジェクト のみ対応しています。
商談のインポートには対応していません、ご注意ください。

データローダの場合は、商談を含む殆どの標準オブジェクト、すべてのカスタムオブジェクト(ユーザが作成したものだけではなく、TeamSpirit など AppExchange からインストールしたパッケージ関連のものも含みます)、そのほかにも、ユーザ登録、プロファイル・ロール・Chatter グループなどの一部の設定のインポートにも対応しています。

 

【スケジュール設定】

インポートウィザードは、設定を完了したら即インポートが開始されます。
時間を指定しての予約オプションはありません。

データローダは、「バッチモード」(画面インターフェースを用いない、設定ファイルを読み込んでコマンドベースで動作するモード)とコンピュータのタスクスケジューラを連動させて、夜間に一括読み込み処理を行うことも可能になっています。

 

【重複管理】

インポートウィザードでは、取引先の会社名、取引先責任者とリードの名前およびメールアドレスをベースにした重複管理機能が組み込まれています。

データローダではそれ自体重複管理機能は持っていません。システムの重複管理設定およびユニーク項目設定にすべて依存します。

 

【既存レコードとの一致確認およびリレーション項目の関連付け】

インポートウィザードでは、Name 項目を使用した、既存レコードとの一致確認、およびリレーション先の指定が可能です。
例えば取引先責任者のインポートの際、取引先の会社名に完全一致する既存取引先がある場合、取引先を新規登録せず、既存取引先に新規取引先責任者を紐づけて登録することになります。

データローダの場合は、Salesforce ID (レコードの URL の末尾 15 文字などで確認可能)およびオブジェクト設定で作成した「外部 ID 項目」のみが、一致確認およびリレーション先指定に使用可能となっています。
(Salesforce ID および外部 ID はインポートウィザードでも使用可能です)

 

結論として、 以下の使い分けを推奨いたします。

* 取引先と取引先責任者の新規インポートは、インポートウィザードを使用する

* 外部基幹システムからのデータ移行は、外部 ID 項目を適切に管理したうえで、データローダを使用する

 

<関連ヘルプ>

データローダを使用するケース

https://help.salesforce.com/articleView?id=when_to_use_the_data_loader.htm&type=5

 

 


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